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2017年04月12日

富山でこれから見頃を迎える桜を愉しむ、樹齢400年の「明日(あけび)の大桜」と稚児舞

 

富山市では4月9日に桜が満開となりました。
ちょうどその日に磯部堤から高志文学館あたりまで松川べりを歩いてみたんですが、
桜のトンネルがずっと続いていて、いつもとは違う幻想的な雰囲気がありました。

 

花の見頃は短いもの。
あっという間に儚く散ってしまうのが桜の桜たる所以ですが、
これからお花見を楽しみたい方におすすめの名所があるんです。

 

 

明日(あけび)の大桜(黒部市宇奈月町)

 

幹を大きく広げ、咲き誇る桜の巨木。
黒部市宇奈月町の法福寺の境内には、
「明日(あけび)の大桜」として親しまれるエドヒガンザクラがあります。
この大桜が満開を迎えるのは毎年4月中旬。平地の桜よりもちょっと遅めです。

 

(写真提供:明日山法福寺)

 

幹周り5m、高さ13mもあり、樹齢はなんと400年を超えているんだとか。

 

苔むした幹に大桜の過ごした年月が感じられて、
厳かな存在感と華やかさは一度見たら忘れられません。

 

エドヒガンザクラは桜の中では非常に長命な種類で、
岐阜県の淡墨桜など日本の三大桜はすべてこの種類なんです。
明日の大桜をさらに特別なものに感じさせてくれるイベントがあります。

 

明日稚児舞(あけびちごまい)

 

それは毎年法福寺で4月の第3日曜日に行われる明日稚児舞です。(2017年は4月16日)
このお寺の観音祭で奉納される雅な舞で、
国の重要無形民俗文化財として指定されています。

 

もともと毎年4月18日に行われていたのですが、
必ずその日に合わせたかのように明日の大桜は満開を迎えます。

 

満開の桜の下、観音堂からきらびやかな衣装をつけた4人の稚児が登場します。

 

(写真提供:明日山法福寺)

 

土を踏まないように大人の肩車に乗り、合掌したまま舞台に向かう姿は、
天から舞い降りたようにも見えて神秘的です。

 

昔は、稚児に選ばれた子どもはこの日のために1週間前から魚肉を食べず、
土を踏まないよう足駄を履いて過ごしたのだとか。

 

稚児舞の奉納はそれだけ神聖なものだったということでしょう。
今は学校もあるので普通に生活しているそうですけどね。

 

以前、大桜越しに稚児舞を見た時に、思い出した言葉がありました。

 

  • 「花を見ている 花も見ている」

 

ある水彩画家の方が大事にしているとおっしゃっていた言葉なのですが、
この時すとんと腑に落ちた気がしました。

 

人は稚児舞を奉納し、大桜を見つめる。大桜もまた見ているんだなと。

 

そして古い約束のように、必ず稚児舞の日には満開の桜を咲かせている。
人と桜の間に不思議な絆が結ばれているような気がしました。

 

(写真提供:明日山法福寺)

 

人は、紀貫之の昔から花の命の短さを儚んだりしていますが、
1000年単位の寿命を持つエドヒガンザクラにしてみたら、
私たちの方がよほどせわしなく儚い生き物であり、
毎年の稚児舞は咲いては散る桜の花のようなものかもしれませんね。

 

花は散っても桜の命は続くし、稚児舞の踊り手は替わっても、稚児舞はずっと続いていく。

 

そんな永いいのちの営みを夢想してしまうのも
桜の美しさのなせる技でしょうか。

 

是非一度、明日の大桜に会いに行ってみませんか。

 

明日山(あけびざん)法福寺
黒部市宇奈月町明日836 ℡ 0765-65-0526 http://www.hofuku-ji.jp/

 

■writer:*mana*
北陸の魅力は、いっぱいある!北陸三県の魅力を紹介したブログもぜひご覧ください。

 

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