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2015年10月07日

栄華極めた富山八尾に息を呑む!優美な踊りと町人文化のおわら風の盆


おわら風の盆が行われる八尾に住む男女の恋愛と葛藤を描いた
漫画「月影ベイベ」の舞台にもなったりと、
「おわら風の盆」は粋な男踊りや優美な女踊りが披露されます。

 

ぼんぼりに照らされた坂の富山県八尾町は、
幻想的な空間に包まれながらそこで踊る様子に
人間の本能的な部分さえ感じさせてくれる。

 

八尾に暮らす人々が踊り明かすお祭りを見に、一度八尾の町を歩いてみました。
そこには受け継がれる伝統の踊りとその踊り手の人間模様がうかがえる
不思議な情景を見ることができました。

 

富山おわら風の盆3

 

 

おわら風の盆が行われる八尾町

 

富山のお祭りといえば「おわら風の盆」が有名。
艶やかな踊りが楽しめるとあって、全国のファンが待ち焦がれており、
私もその一人。何度か足を運んでいます。
今年は買ったばかりの広角レンズを持って撮影して行きました。

 

全国よりおわらのファンが集結するこの3日間は、
おわら風の盆のお土産屋も大盛況。
店先には、おわら風の盆で使用される三味線と胡弓の弦楽器が売っており、
小物は胡弓が先に売れてしまうほど人気らしい。

 

踊り手のかぶる笠より、踊りに合わせて音色を奏でる胡弓が人気とか。
納得である。

 

大陸から伝わる胡弓の音の響きはやはり別格の美しさがあります。
波のような音に心から揺さぶられ、癒やされる。

 

富山おわら風の盆1

 

だか、一発で虜になる富山県八尾「おわら風の盆」には
奥深さと隠された魅力があるのかもしれません。

 

踊りや音色そのものの美しさだけではなく、
普段の暮らしをしている町の人たちが町全体で
これほど完成度の高いお祭りをつくりあげていることに私は心を打たれた。

 

本当に八尾全体で「おわら風の盆」を盛り上げてくれます。
普段はそれぞれ違う仕事をしている社会人や学生たちも夜に集まり、
何か月も前から練習を積み重ねます。

 

その踊りは指先までピシッと揃っていて、
茶髪の若いお兄さんも昔ながらの笠をかぶると背筋までキリッとして、
もちろんご年配のベテランさんも胡弓や三味線の弦楽器を
格好よく力強い演奏をする。

 

370年以上の歴史ある坂のまち八尾。
そこは、飛騨山地と富山平野が隣接する交通の要地にあり、
江戸時代には養蚕や和紙の交易で「富山藩の御納戸」とも呼ばれるくらい
栄華を極めました。

 

それを象徴するように「おわら風の盆」が生まれ、
今もなお踊りとして受け継がれる北陸を代表する町人文化になりました。

 

 

富山「おわら風の盆」を楽しみに見に行った

 

富山おわら風の盆4

 

午後7時。
日が沈み暗くなった坂のまち八尾をぼんぼりが優しく照らしていた。

 

初めておわら風の盆を見に来たときは、
八尾の情景をみてその美しさに感動したのを覚えています。
平野から山へのぼる真っ直ぐな道に、等間隔に照らすぼんぼり。
これから始まる町流しを楽しみに八尾の町を歩きました。

 

その日は心配された雨。雨が降り続けて町流しが中止されても、
みんな雨が止むのをじっと待ちました。

 

ひょっとしたら出てくるかもと雨が止むのを待ち、可能性を待っていた。
遠くから「おわら風の盆」を見に来た観光客は雨宿りしながらお疲れモード。

 

富山おわら風の盆2

 

静寂の中、三味線と胡弓の音色が流れてきた。
踊り子が町を歩きながら踊り続ける町流しの始まりです。
笠をかぶり踊る女性たちは黒帯をしており、どうしてだろうと尋ねた。

 

昔の町人は踊りの衣装を揃えるときに帯まで手が回らなかったそうです。
それでも町を踊り歩くとあって、多くの人に見られ、
中には想い人にも見られる可能性だってある。

 

そこでとっさに使ったのが、町人の家の中でも
まだ上質な素材である冠婚葬祭用の黒帯だったそうだ。
また踊っている中で急な訃報が届いた際、
すぐ駆けつけられるように黒帯にしたともいわれています。

 

黒帯という女性にとっては
少し抵抗があったであろう帯を締めて踊る当時の女性たちは、
どんな思いだったのでしょうね。

 

その名残のある衣装を身にまとった現在の踊り手の女性たちに、
私たちが想像する以上の思いが込められているのでしょう。きっと。

 

 

おわら風の盆の始まりと今の踊り手たち

 

「越中婦負郡志」によるおわら節が起源とされており、
1702年(元禄15年)加賀藩から下された「町建御墨付」を八尾の町人たちが、
町の開祖米屋少兵衛家所有から取り戻したことをお祝いするため、
3日3晩歌舞音曲無礼講の賑わいで八尾の町を踊り歩いたのが始まり。

 

祝いの宴とともに体の奥底から立ち込める喜びと情熱、
それらを自分の指先からつま先まで全身を使って表現する姿は、
誰もが恋い焦がれるものかもしれません。

 

ましてや、笠をかぶり表情が見えない踊り手たち。
沈黙し続ける力強い男踊りには私も心を奪われそうです。

 

綺麗なうなじと妖艶な腰つきと指使いをする女踊りは、
男性を誘っているかのような雰囲気を出していて、
女性の私でさえ何だか心の奥でうっとりとしてしまいました。

 

今年も夜明けまで踊り続け、
次の秋を心待ちにするように夢一重の風の盆が静かに幕を閉じました。
3日間踊り続けた男女も、夜明けとともに
暗闇に消えそっと寄り添い恋に落ちている人も多いようですよ。

 

 

おわら風の盆の楽しみ方

 

まずは、おわらの里へ行く交通情報です。

 

富山駅出発

-(JR24分)-越中八尾駅

-(まちめぐりバス約3分)-町民ひろば前 ※越中八尾駅から旧八尾町中心部まで移動可。

-(徒歩約5分)-石垣の町並み ※坂のまち八尾を象徴する石垣や家並みの景観が広がる。

 

おわら風の盆を見に行くまでの町並みから、
おわらを存分に味わうことができますよ。
ぜひ次の夏は、「おわら風の盆」に見に富山を訪れてみてはいかがでしょう。

 

さらに場所を変えておわら風の盆を楽しみたい人は、
船上から楽しめる富岩水上ラインの運河クルーズもおすすめ。
都心のオアシス富岩運河環水公園では初秋の風が吹くころ、
胡弓の生演奏と踊りが船上で楽しめる「おわら周遊便」が運行しているそうです。

 

owara

 

こころよく写真に写ってくれた八尾町の少年たち。
歴史を受け継ぐ少年たちの小さな背中と、素朴な笑顔。

 

来年、再来年さらに5年後…、
成長を遂げる彼らに今から胸が高鳴ります。うふふふふ。

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